商品名と社名

商品名と社名

私が無類のおせんべい好きだと知っている人たちには、おせんべいに関することをよく聞かれます。大抵は「おいしいせんべいは無いか」とか「おせんべいの新商品はないか」などということ。それがこの前聞かれたのは、ぼんち揚げはどこの会社で作られているのかということでした。

私のような「何が無くてもとにかくせんべい」な奴でもない限り、味が良ければそれ以上追求しようとする人は滅多にいないのに。珍しい人だなと思いながらも、即答してあげました。「"ぼんち"だよ」と。

自分の聞き間違えたのか、それとも私が何か勘違いしているのかというように「えっ?」と聞き返すものだから、さらに丁寧に教えてあげました。「ぼんち株式会社だよ」と。どうやらその人は、ぼんち株式会社のことを知らなかったみたいです。

ぼんち株式会社は、大阪府に本社をおく1952年に設立された製菓会社。ぼんち揚げの他にも、「味かるた」「ピーナツあげ」「ポンスケ」「辛子明太子大型揚せん」「うに揚げせん」など、数々の有名なおせんべいを作っています。油で揚げられていない「ぼんち焼き」というのもありますよ(^^)

すると今度は「ぼんち揚が"ぼんち株式会社"なら、歌舞伎揚げを作るのは"歌舞伎株式会社"?」と言うではありませんか。なんと安易な発想。私にもそういう部分があるので、あまり人のことは言えませんが。

残念ながら、答えはNO。歌舞伎揚げを作るメーカーは、天乃屋です。私がずっと「てんのや」だと思っていたことは秘密です。(正確には"あまのや")天乃屋の設立は1953年と、ぼんち株式会社とほぼ同じ。本社は東京都にあります。

揚せんべいでは歌舞伎揚げをはじめ、「えび入りおこげせんべい」「古代米煎餅」「おこげ煎餅」「えびサラダ」など。「堅焼きざらめ」「ぬれせんべい」「濃厚チーズせんべい」「特煎 塩ぽん酢味」「特煎 だし生姜味」などの焼き煎餅もおいしいです(^^)

北海道の場合、ぼんち株式会社の商品は値段も量も手ごろなものがコンビニでも売られていることが多く、一般スーパーでも手に入りやすい。天乃屋の商品はというと、歌舞伎揚げ以外はあまり見かけないのがネック…。ぼんち株式会社の商品のほとんどは食べたことがある一方で、天乃屋の方は実際に見たこともない商品が多いです。

辛子明太子を使った真っ赤な揚げせんべい

どうしましょう。辛子明太子で有名な"博多やまや"とぼんち揚げが人気の"ぼんち株式会社"タッグを組んだというのです。

"博多やまや"の辛子明太子が使われた味付け。これはかなり辛そうです。それもただ辛いだけじゃなく、明太子の旨みがよく出ているような気がします。ぼんちが作る大型揚げせん。これはかなり食べごたえがありそうです。それもただ大きいだけじゃなく揚げられているので、十分なコクにも期待してしまいます。

刺激的な辛み、その中に感じるほのかな甘み、そして忘れちゃいけないお米の旨み。これらが三位一体になった揚げせんが、辛くないわけがありません、旨くないわけがありません。ついでに大型ですから、食べごたえがないわけありません。

私が手にしたのは、1枚入りの辛子明太子大型揚げせん。真っ赤な姿は、見るからに辛そうです。逸る気持ちを押さえ、辛子明太子の他にはどんな材料が使われているのかチェックしてみました。

生地には国内産のうるち米使用。私は使われているのが外国産だからといって、食べるのを避けることはなく、それほど産地にこだわっているわけではありません。でも外国産のうるち米を使うメーカーも多い中で、国内産の文字にはやっぱり安心感を覚えますね。

うるち米(国内産)のすぐ後に続くのは、植物油脂。油分の高さが伺え、ちょっと安心していられなくなりました。だけど大型揚げせんなので、それは覚悟していたことです。気を取り直して続きを見ると「砂糖、辛子明太子」と表記されていました。辛子明太子の割合もなかなか高そう?

さらに、唐辛子やトウガラシ色素の文字も…。どれだけの辛さを楽しめるのかと言う期待半分、食べられないほど辛かったらどうしようという不安半分。そんな気持ちのもと、いよいよ口に運んでみました。

どうしましょう。辛子明太子が使われているのに、思ったほど辛くない。だけど揚げせんなので、油分は結構なもの。食べごたえはあるけれど、揚げられているだけあってカロリーも結構ある。大型だということもあり、1枚は約110kcalで100g当たりだと548kcal。

他の人に味見してもらったところ、「うわぁ。ピリピリする…!でも旨い!」とのこと。どうしましょう。私の味覚がおかしいのかしら。