微笑んだ後に苦しまないように

微笑んだ後に苦しまないように

「じいちゃん、ポンスケ食べるかい?」「うん。食べてみるか」近所のコンビニで、老夫婦のそんな会話にとても微笑ましい気持ちにさせてもらいました。おもむろに1袋を手に取り、買い物カゴに入れるおばあちゃん。それをしっかり見届けるおじいちゃん。

きっとポンスケのお供は熱い日本茶。ひと口で食べられるポンスケは、お年寄りにも食べやすいサイズ。二人で熱い日本茶をすすりながら、カリッサクッとポンスケを口に運ぶ光景が思い浮かびました。「じいちゃん、ポンスケおいしいかい?」「うん。おいしいよ」そんな会話がされるのかもしれません。

「ほら、ポンスケもあるよ」「うん、ぽんすけがいい!」そんな老夫婦のすぐ後に現われたのは、若いお母さんとまだ言葉がつたない小さなこども。こどもが食べたいお菓子を探しているようです。他のお菓子をお母さんが見つけるものの、こどもの気に食わなかったのでしょう。

最後の砦とでもいうように、お母さんはポンスケの袋を取り上げてこどもに見せます。こどもは緑色のパッケージに描かれた、可愛らしいタヌキが気に入った様子。「ぽんすけ♪ぽんすけ♪」と言いながら喜んでいます。

一つ一つが小さいので、こどもにも安心サイズ。お母さんに冷たい飲みものをもらって、サクッカリッと喜んで口に放りこむ様子がまぶたに浮かぶようでした。

またもや私は温かい気持ちにさせてもらい、心はホカホカ。何の変哲も無い近所のコンビニから、こんなにも幸せをもらうとは思っていませんでした。正確にいえば私を幸せいっぱいにしてくれたのはコンビニではなく、ポンスケですね。

ぼんちという製菓会社が作るポンスケは、私もこどもの頃に食べた記憶があります。しょうゆの甘辛さとアオサの香ばしさがよく合い、飽きないおいしさなんですよね(^^)ひと口サイズで口に運びやすいこともあり、ついつい手が止まらなくなってしまう…。

こどもはもちろん、大人でも、そしておじいちゃんおばあちゃんになっても、おいしく食べられるポンスケはエライ♪ただ、ポンスケは油で揚げられていることを忘れちゃイケナイ。今までどんなにポンスケをポンポン口に放り込んでも、私は具合が悪くなった記憶はないけれど…。食べ過ぎで胃もたれや胸焼けを起こさないようにご用心。

本当は全然違うんです

メーカーはもちろん、色も味も使われている材料も違う歌舞伎揚げとぼんち揚げ。それなのにどうしてしょっちゅう比べられるのか、私にはとても不思議です。

歌舞伎揚げを作るのは東京に本社をかまえる「天乃屋」で、設立は1953年。ぼんち揚げは1952年に設立された「ぼんち株式会社」が作るもので、本社は大阪にあります。

歌舞伎揚げとぼんち揚げの違いは、見た目から明らか。歌舞伎揚げにはいろんな大きさのものがありますが、一般的なものは二口サイズほどで濃い色をしています。ぼんち揚げの色は薄く、歌舞伎揚げより一回りほど小さいひと口サイズです。

歌舞伎揚げの原材料は「うるち米、植物油、しょうゆ(大豆・小麦を含む)、果糖ぶどう糖液糖、調味エキス(大豆を含む)、食塩、加工でん粉(小麦由来)、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素」で、ぼんち揚げの方は「うるち米(国内産)、植物油脂、しょうゆ(大豆・小麦を含む)、砂糖、デキストリン、かつおだし、昆布だし、加工デンプン、調味料(アミノ酸等)」となっています。

しょうゆの他に歌舞伎揚げでは食塩が使われているのに対し、ぼんち揚げは二種類のだしが使われている点が特徴的ですね。食べれば、どちらもその通りの味わい。

歌舞伎揚げは、しょうゆの味がしっかりした濃い味。ちょっとしょっぱめに感じるのは、食塩が使われているせいもあるのかもしれません。ぼんち揚げはというと、しょうゆはそれほど濃くないものの、決して物足りないわけではない。かつおと昆布の旨みがしっかり出た味わいです。原材料を見比べると、色や味の違いに納得できるような気がしますね。

それでは、気になるカロリーは?それぞれ100g当たりの数値を調べてみました。

歌舞伎揚げは、490kcal・たんぱく質3.846g・脂質28.46g・炭水化物53.846g。ぼんち揚げは、537.5kcal・たんぱく質5.125g・脂質32.25g・炭水化物56.375g・食塩相当量2.125gでした。全体的に歌舞伎揚げの方が、ぼんち揚げより低い数値になっているようです。

ただ、歌舞伎揚げの場合、大きさによってもそれぞれの数値が違ってくるので、食べるときにチェックしてみてくださいね。