Japan Mail Media
私は1日100件以上のメルマガをチェックしている。結構メルマガオタクである。そのオタク的な視点で私が気になったメルマガを紹介していこうと思う。
●JMM
村上龍が編集長の、知名度の高いメルマガである。
ただコンテンツ量が多いので、すべてをチェックしている人は少ないのでは・・・
今回は、最新号の紹介だが、育児の問題を扱っていて面白い。私も土日は子供を連れてベビーカーであちこちするのだが、日本は階段が多くて非常に大変だ。最寄の駅は、エスカレーターがなく階段のみなので女性ではベビーカーを持って階段上るのは不可能だ。徐々に改善されていきているとはいえ、大きな問題だと思う。
2004年3月10日発行
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JMM [Japan Mail Media] No.261 Wednesday Edition
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http://ryumurakami.jmm.co.jp/
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▼INDEX▼
■ 『平らな国デンマーク/子育ての現場から』 第2回
「育児ノイローゼを作らない国」
■ 高田ケラー有子 :造形作家 デンマーク北シェーランド在住
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■ 『平らな国デンマーク/子育ての現場から』 第2回
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「育児ノイローゼを作らない国」
虐待による子供の死、というようなニュースが日本から届くたびに、同じ子供を持
つ親として「なぜそこまで?」という問いかけと、どこにでもあることじゃないよ、
という思いがこみ上げてきます。この1週間だけでも私が知る限り、日本のニュース
から3つのケースを耳にしました。母親の育児ノイローゼだけでなく、最近は特に父
親や同居人による暴行や虐待が多く見られることに、気持ちに余裕のない大人が、自
己中心的にしか生きられなくなっている危険な匂いを感じます。
日本ではよく「マタニティブルー」という言葉を耳にします。出産後のホルモンバ
ランスの変化から、精神的に不安定な状態に陥ることをさすようですが、育児による
負担からくる「ブルーな気持ち」の代名詞のように聞こえてしまい、あまりいい表現
ではないな、といつも思います。"Birth depression"や "Birth psychosis"と呼ばれ
るものは、もちろんデンマークでもありますが、こちらでは育児全般にわたって、多
くの母親があまり神経質にならないで過ごしているように思います。子育ては大変だ
と愚痴をこぼすことはあっても、その負担が「ブルーな気持ち」につながることは極々
稀なことであると思います。
国民性の違いもあるでしょうが、子供を大切に思う気持ちでは、この国ほどさまざ
まな配慮のある国はないと思うくらい、子供を持つ親を助けてくれるシステムがあり、
それが育児ノイローゼを作らない工夫にもなっているように思います。もちろん、こ
れもすべて高い税金のなせる技、なのかもしれませんが、その前に全ての大人が子供
であったことを忘れていない国かもしれない、と思うくらい、社会的なシステムだけ
でなく、子供への配慮を忘れないという考え方に、さまざまな場面で遭遇します。
赤ちゃんをもつ母親にとって、大きな乳母車で電車やバスに乗ってどこへでも行け
てしまうことは、家に閉じこもらず、気持ちまでも閉じ込めてしまわないですむ、大
きな要因になっていると思います。日本のように生後1ヶ月の検診までほとんど外出
しない、などというのではなく、母親はどんどん赤ちゃんと一緒に外の空気を楽しみ
ます。真冬であってもです。駅やデパートなど、どこへ行ってもバリアフリーで、乳
母車だから困るといったこともありません。喫茶店やレストランでも乳母車を傍らに
置いて、ゆっくり食事やお茶を楽しんでいる母親たちをよくみかけます。授乳も人目
を気にせずどこででもできるという安心感があります。珍しい事ではないので、ジロ
ジロ見たりする人などもいません。こちらへ来た当初は、赤ちゃんをよく見る国だな
あ、などと単純に思いましたが、そうではなく、誰もが赤ちゃんを気軽に外へ連れて
出るので、周囲の人間にとっても、赤ちゃんに出会う機会が多く、それがまた子供へ
の思いやりにつながる、という好循環とでも言えるものにつながっているのだと思い
ます。
息子が6ヶ月の時、里帰りをした事がありますが、日本の駅には階段しかない所も
多く、駅周辺の歩道は放置自転車でいっぱいで、折りたたみ式のバギーであっても容
易に移動することができず、日本と言う国がいかに身障者やお年寄りに厳しい国であ
るか、ということを思い知りました。逆に言えば、いかにデンマークで不便を感じる
ことがなかったか、ということをベビーカーを押しながら、思ったものでした。
日本の男性には耳が痛いかもしれませんが、こちらでは、父親が育児をよく手伝う
ということも、母親のリラックスに繋がっていると思います。父親が乳母車を押して
散歩している光景も日常的に見かけます。赤ちゃんが生まれると、2週間の産休が夫
にも与えられることも、父親の育児への関心を高めていると思います。出産後4〜5
日前後で退院して自宅に戻るその日から、その休暇をとる父親が多く、母親も実家に
帰る、というようなことはせず、夫婦だけで新生児の育児を始めるケースが多いです。
もともと残業などもほとんどない会社が多く、定時に帰宅することも、母親への育児
負担を少なくしていると思います。専業主婦と呼ばれる人がいないと言ってもいいく
らい、共働きの夫婦が多い事もそうですが、男女平等の意識はかなり強く、家事も育
児も分担するのはたいていの家庭が当たり前のようにしています。
チャイルドナース(保健婦)とマザーグループというシステムも、この国の新米マ
マさんたちを多いに助けてくれています。チャイルドナースとは自宅に訪問してくれ
て赤ちゃんの健康チェックや、育児の相談に乗ってくれる人で、その人が担当する同
じような月齢の赤ちゃんを持つ母親同士で形成されるのがマザーグループです。
出産した病院から退院して帰宅すると同時に、病院からチャイルドナースに連絡が
入り、連絡を受けたチャイルドナースは、出産を終えて間もない母親に連絡を入れま
す。私の場合は出産5日目に退院し、その日のうちに連絡が入り、7日目に当たる日
に最初の訪問を受けました。チャイルドナースの訪問は、最初は頻繁で週に1度。そ
れが2週間に1度になり、月に1度になって、というようにだんだんと間隔は開いて
行くのですが、通常1歳のお誕生日まではたいていがその予定通りの訪問を受けます。
地方自治体によっても違いがあるようですが、それ以降は任意で数ヶ月に一度という
形で、母親がもう来なくていい、と言うまで続けられるところもあります。もちろん
費用は一切かかりません。
チャイルドナースがしてくれるのは、赤ちゃんの体重や身長を測ったり、その成長
にあわせて目は見えているか、耳は聞こえているか、などの身体検診全般と、授乳や
離乳食の指導など、母親への育児指導もしてくれます。特に離乳食の指導は、何と何
をいつ頃食べさせることができるか、という食品表を渡されるのですが、これが実に
質素と言うかシンプルな品数。でも逆にそれが離乳食をつくる苦労を感じさせない結
果に繋がっていて、しかも、アレルギーの出にくい体作り、ということに主眼を置い
ているので、アトピーの子供が非常に少ないという結果にも繋がっているように思い
ます。医学的な根拠などはありませんが、私はこの7年間一人もアトピーの子供をみ
たことがないので、少なくとも効果があるのでは、と思っています。ちなみに、4ヶ
月になるまでは、できれば母乳100%。粉ミルクを併用したとしても、4ヶ月にな
るまでミルク以外のものは果汁の1滴さえも与えません。いろいろなものを最初から
与えるのではなく、まずはアレルギーの出にくい体作りをしっかりとする、というこ
とで、1歳になるまで卵は一切食べさせませんし、魚もアレルゲンになりやすいとい
うことで、かなり月齢が進んでからしか与えません。日本のようにお魚の出汁も使い
ませんしね。
マザーグループは、チャイルドナースの担当する月齢の近い赤ちゃんを持つ母親た
ちの中から、同じ地域内に住む5〜6人で結成されるグループですが、ここにチャイ
ルドナースが来るのではなく、グループが定期的にそれぞれの自宅を順番に回る形で
集会を持ちます。たいていが、お昼ご飯を一緒に食べたり、お茶の時間に集まったり、
と言った形で行われるようですが、それもグループ次第。みなの都合のいい日を決め
て、その日はお互いに情報交換するだけでなく、いわゆる井戸端会議ではありますが、
おしゃべりを楽しんで、育児の悩みなどもお互いに話し合う事で、ひとりで悩んだり
閉じこもったりする事のないようにしているようです。自宅に人を呼ぶのが好きな国
民性だからこそできるグループ活動ではありますが、それぞれが家のなかで、どんな
道具やおもちゃを使っているか、というようなことも、自宅に訪問するからこそよく
わかることで、お互いにアイデアを盗むことも、一つの楽しみであるようです。
こんなふうにさまざまな制度や環境としても、子供を持つ親をサポートしてくれて
いることが、気持ちの余裕にもつながり、虐待というような行為に至る事も少なくし
ているように思います。
虐待とまではいかなくても、子供に手をあげる事の意識も日本とは全く違います。
親が子供を叱る時、基本的には手をあげる事を一切しません。私もたった1度だけで
すが、息子が1歳半くらいの頃、手の甲をペシッと叩いた事があるのですが、それを
見た夫は真っ青になって、言葉を失っておりました。いわゆる顔面蒼白というやつで
すが、それをまさしく絵に描いたような夫を見た私は、一瞬にして自分のした事がこ
の国では受け入れられない事なのだと知りました。以後、夫とも話し合い、2度と手
をあげる事はしていません。
叩いたりする行為は、例えば近所の人がそれを見ていて、虐待だと判断すればそれ
だけで通報される事もある、ということで、外で子供を叱らないといけないような時
には、かなり周りの目を気遣ったものでした。日本語で叱っているんだからわからな
い、ということが余計にいじめているように見えやしないかと、ジッと見られたりし
ようもんなら、唐突に変な愛想笑いを向けたりもしておりました。でも、よく観察し
ていると、デンマーク人も大声で子供を叱りつけているし、時には手はあげていない
かも知れないけれど、言葉の方がキツイんじゃないの?と思う事もあり、叱る事の難
しさと、しつけのあり方を考えさせられます。デンマークでは子供自身が自分が虐待
されていると思えば、自分で警察に通報できるということも知っているので、大きく
なってくると、それを逆手に親をからかうような子供もいるくらいです。
周囲の目が確実にあるというのは、日本人が失いつつあるいいご近所付き合いを、
まだまだこの国の人たちは大切にしている、ということだと思います。もちろんデン
マークでも都会のアパートではそう言う意識も希薄になってきているようですが、そ
れでも、泣きわめく子供の存在を知りつつも、周囲の大人が放っておくというような
ことは、まずないように思います。その前に、虐待自体がごく稀にしかない、という
ことではありますが。
子供が病気をしたときに、その初日のみ公休をとれる、という制度もあり、気を使
わずに仕事を休んで看病できるということも、些細な事ですが、ひとつの余裕につな
がっているように思います。子供が病気をしたからと言って仕事を休んでも、白い目
で見られる事など決してありません。
社会的な制度ではありませんが、美術館などに貸しベビーカーがたくさん用意され
ているのも「赤ちゃん歓迎」の看板のようなものであり、主に大人のための施設であっ
ても、子供への配慮を忘れていないことをありがたく思います。ルイジアナ現代美術
館というところでは、毎週日曜日に子供のためのワークショップがあり、親は子供を
ワークショップに預けて、ゆっくりと美術鑑賞を楽しむ事ができます。もちろん子供
の感性を磨くという点でもありがたいことですが、そこには同時に大人が楽しめる、
というオマケがついていることが、ミソであります。
待ち時間の発生するところに必ず置かれているLEGOも、ありがたい存在です。
病院、薬局、空港など、どこへ行っても必ずと言っていいほど、椅子とテーブルがセッ
トされたLEGOブロックが置かれています。子供は子供で、初めての場所であって
も、そのビビットカラーに吸い込まれるようにLEGOに向かって突進しております。
たまに、用事が終わっても遊びを止めてくれなくて、困ることもありますが、用事が
済むまでおとなしくしていてくれることの方が大切なので、やはり助かります。これ
も、子供に対する配慮と同時に、親への手助け、という意味を感じます。子供が気持
ちよく過ごせる空間が、大人の余裕につながることを、この国の人はよく知っている
なあ、とつくづく思うのです。
LEGOの語源をここでご紹介しておきましょう。Leg Godt (Play Well)のふたつ
の単語の頭2文字づつをつなげたものです。子供に対する大人の気持ちが反映された
いいネーミングだと思いませんか?
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高田ケラー有子/Yuko Takada Keller:造形作家
京都市立芸術大学大学院修了。日本在住時よりヨーロッパ、アメリカなどで作品を発
表。1997年よりデンマーク在住。近年はデンマークを中心にヨーロッパ、日本で
作家活動。キューレータとしても、日本のアーティストをデンマークに紹介している。
コミッションワークとして、東京都水道局「水の科学館」、岡山県早島町町民総合会
館「ゆるびの舎」に作品を手がけている。個人サイト: http://ytakada.tripod.com/
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商品知識の点で、最初のインターネットの知識が無さ過ぎたのは驚きましたが、(何回講座開いたか・・・)今では皆さん知識豊富なのかな?
秋葉原のジャンクショップの店員を見習って頑張ってくださいね。
まだまだですよ。知識をつけさせるのは難しいですね。無理やりやるといやがるし、そもそも日経新聞をよんでいないといかそういう低い問題もありますし。
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