日経ビジネス2007.9.10
吉野家、安部社長インタビュー
「底まで掘っても、掘り続ける」
松田瑞穂氏から1つの焦点を絞るように教えられました。
「すべてを浅くカバーしようとするな。
1つだけ選び、徹底的にそれを掘り下げて底の底まで到達すること。
自分の選んだ分野でナンバーワンになることだ」と。
吉野家は並外れてそれを体現した存在だといえます。
物事を深く掘り下げてみると、底に突き当たったと思える時が来ます。
大抵の人はそこで止まってしまう。
しかし、さらに突き進んでいけば、
その時、人はオリジナリティーに到達する。
他人が決して真似のできない何かに到達するのです。
(中略)
幹部には、顧客、従業員、そして人間一般に対する理解が欠かせません。
それから、どんなに才能豊かであっても、自分を客観視できなければ
結局失敗するでしょう。
尊大で自己中心的な人物になるからです。
3番目として、幹部には一貫性が求められます。
(中略)
私自身はMBAを持っていません。
それで、どんなことが学べるか正確なところは知りません。
ただ、幅広い分野で高度な内容を勉強するらしいと聞いています。
それが本当なら確かに役に立つでしょう。
学問的な探求は大切です。
けれど、実際の仕事から学んだことは自分の血となり、肉となります。
結局、知識と技術、あるいは理論と経験、これら両方が欠かせないということでしょう。
