上海MBA
メールマガジン【中国若きビジネスエリート達の素顔】から
「自分が人を呼べる人間でないと、人脈には頼れない」
Date: Thu, 18 Nov 2004 07:20:00 +0900 (JST)
Subject: 1年限定【中国若きビジネスエリート達】 No.27
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1年限定マガジン 【中国若きビジネスエリート達の素顔】
上海の国際ビジネススクールで作者が見つけたものは・・・
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No.27 2004/11/18 人脈という幻想
また、どどーんと自分に甘い私、前回から2ヶ月もあいてしまいました。反省です。
卒業前になり、やはり、仲間っていいなぁ、と思います。
さて・・・
韓国人K「同級生の女の子もいいと思うんだけど、
周囲の中国人(男性)に悪く思われるから、絶対つきあえない」
珍しくまじめな顔で話す韓国人K君。
彼は本当に面白くていいやつ。
でも、人身掌握術を心得ているというか、基本的なイメージを築いて
それから、印象に残ることをよくしてくれる。という面で、非常にうまい。
そんな彼と話していて飛び出した言葉。
やはり、そうだよね、と思った。
(本心で言ったかは若干不明だが、彼の論理は分かる)
中国人とつきあおうと、別にそれは個人の自由だと思う。
が、ここに来たのは、将来のビジネスのため、人脈のためと
公言する彼は、決して自分のイメージを損なうことはしない。
「外国人が自国の女の子とつきあうと、その国の男に
嫌がられるからなぁ」・・・どこの国でもそう思う人は多少はいることだろう。
愛国主義、とかそういう次元でなく、人間の心の片隅にある感情。
勿論、まじめにおつきあいされている方々をどうこういうのではなく、
上記のような感情を持たれる可能性も、あるということだ。
K君の例は、あまり適当ではないが、
要は、一度入ったコミュニティーにおいて
周囲への気遣いは、日本同様・それ以上に必要とされるということ。
その前に、そこに入れてもらい、
真に何かを頼みあう仲間として見なしてもらうまでが、まずハードル高し。
誰も「今日から君もメンバーだ」などとは言わないけれど、
距離感、頼みごとの内容などでお互いの位置づけを判断する。
同窓であっても、無条件でというわけにはいかない。
グループワークで信用を失えば、
いざという時にはだめだ、と見なされる。
こんなのは多分どの国でも同じだろう。
「上海で、中国ビジネスを学び、中国人を理解し、人脈を作ります」
留学するとき、私も含め、多くの留学生がこう言って、今の学校に来ただろう。
でも、1年半たってみて、「人脈」という他人に依存する部分への
見方は随分変わった。
中国というと、口々に人脈が大切、というけれど、人脈って本当は・・・?
感想を一言でいうと、
選別はかなり「厳しい」けど、一度入れてもらえると「かなり心強い」。
身近な例では、隣の部屋のQ君。
でも、あまりにも日常レベルの例で、正しいかはわからない。
昨年ある時期、彼は寝不足で憔悴していた。
そこへ、「夜中うるさいので、悪いけど静かにしてくれ」と
彼から昼休みにメールが来た。
私、「違うよ、上だよ。っていうか、隣人なんだからメールなんかやめて
直接言ってよ。遠慮しすぎだよ」
ということで、話をしているうちに、
彼とは、上海の老人施設を何軒か見学したり、家に呼ばれたり、
私のビジネスプランのリサーチを助けてもらったり、するようになった。
ジョギングも一瞬だけ一緒にしていた。
私は・・・お酒をあげただけ。これが正しいのかはわからないが、
彼の家に言ったとき、奥さんまで私の悩み相談にのってくれて
随分、彼ら夫婦の話にのぼっていたらしい。
彼だけは、「卒業後は日本に帰ってもいいじゃないか、
プライベートと仕事のバランスは大切だよ?」
と、早くから理解を示してくれた。
そして、今回、ネパールに行くというと、
「人民元足りないなら、いるだけ貸すから言ってくれ」。
・・・いや、それは私もあるし、海外であんまり使えないから不要なんだけど。
でも、ありがとう。そんな大金を、社交辞令でも、貸すなんて言ってくれて有難い。
(社交辞令で言うべきことなんだろうか??? 私の理解もまだまだです)
授業とは何の関係もないリサーチ(中国語で私の手に負えない専門分野)を
こなしてくれた彼は、ものすごーく真剣で、迅速な対応。
本人が元々そうなのかは分からないが、とにかく感動するほど丁寧だった。
こういう個人間での評価で、お互いを判断して近づいていくのだな、と思った。
次に何か頼まれたら、私も同じように頑張るだろう。
全面的に信用というわけではないが、同じレベルか
常識的な範囲で上回るくらいまでは、彼に協力するべきだと思う。
人間つきあいで、仕事や助け合いが行われやすい中国。
それは正しい。
しかし、日本のムラ社会的な、抑止力は働きにくく
必然的に、個人が見ず知らずの他人や、紹介された人物を
見抜く能力を磨き続ける。
同郷や、校友の集まりも強いのだが、その中でも
やはり選ぶというプロセスはある。
街で偶然出会った他人でも、何か話す機会があれば
次の瞬間には、自分のコミュニティーやネットワークに
どのレベルで加えるかを探り始める。
日々すべて真剣勝負。
従って、良い人には、良い友人がつき、
類は友を呼ぶコミュニティーができあがる。
私が、思い知らされたのは
「自分が人を呼べる人間でないと、人脈には頼れない」
ただ、ラッキーなことに、私は、若い、外国人、女性一人、ということで
なんやかんやと皆、過剰に助けてくれる。
それに、うちの学校の同窓というと、
すでに一定以上の圏内に入っており、信用は得られやすい。
このコミュニティーを追い出されるような無茶をする人は殆どいないだろう。
しかし、本当にひとりで頑張るとき、何を彼らに与えられるだろう。
やはり、長期的にはgive and takeできる間柄でないと
続かないと考えるべきだろう。
私が、この1年半気をつけたことは、
グループワークや個人間の約束で、
「次も一緒に組みたい、仕事をしてみたい」と
思ってもらえるようにすること。
努力の甲斐あって、
integrity, well-organized, hard-workingという言葉をいただいたが、
これって創造性とか、キレはないってこと?と、ちょっと複雑。
ここまで読まれた方は、日本だって同じだ、と
思われるかもしれない。
そうです、同じです。
ただ、人を見る眼の厳しさ、良い人を探す探究心が
日本に比べて強い気がする。
これは歴史的背景にもよる。
「中国では人脈さえあれば・・・」「人脈を活用すれば・・・」という言葉は、
外国人にとっては、一種の”幻想”となっていることを強調しておきたい。
こうして考えると、今から思えば、あの反日メールへの反論、というのは
想像以上のリスクがあったんだなぁ、と思う。
今でも私は、普段は穏やかでも、いざというときは
しつこく主張する、と思われているだろう。
彼らの固定観念を考慮すると、
日本人の女だから余計びびられてしまったに違いない。
こんな言動を嫌う人もいるかもしれない。
村八分にされる恐れもあった。
でも、あの件は多くの同級生の心に残っているらしく、
先日も、わいわい騒いでいる輪を離れて、二人だけで話そうといわれて
「あんなメールは気にするな。国家間のことは、個人では
どうしようもできないことがある。俺達を信じてほしい」
と、両手で私の手を握りながら、ある同級生(男)が言ってくれた。
号泣。 翌日ひどい顔になりました。
卒業が近いもので・・・どうも涙腺が。
いやはや恥ずかしい。でも気持ちいいです。
11月28日までメール返信が遅くなりますが、ご了承ください。
山が見たくて、ネパールに行ってきます。
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Posted by cybermax1 at 11:44
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